【パネルトーク】学校教育と教育アントレプレナーシップ

 学校教育の変化が高度情報社会の到来によって加速度的に速さを増す中で、「学校改革」という言葉はすでに多くの場所で使われています。
 「学校改革」とは、そもそもどのような営みでしょうか?「改革」という言葉から連想するものは何か規模の大きな自分に関係ない事象という方も多いのではないかと思います。しかし、社会の基本的な仕組みの全面的変革である「革命」とは異なり、改善や改良が「改革」です。この点で、多くの人が取り組めるものだと考えられるのではないでしょうか?
 本プログラムにおいて、「学校改革」の鍵はソーシャル・アントレプレナーシップだと提起します。
 ソーシャル・アントレプレナーシップという概念を基に、学校改革事例や実践について検討し、個々人で実行可能な学校改革について再検討を行い、学校教育領域における具体的なソーシャルアントレプレナーとなる学びの過程や実践を扱います。
 最終的には、ソーシャル・アントレプレナーシップという概念が教育アントレプレナーシップに変容し、学校教育にどのような意義をもたらすかについて、その可能性を考察します。

実施日時

2022年8月6日(土) 13:20 – 14:20

出演者

炭谷俊樹 先生(神戸情報大学院大学学長、ラーンネット・グローバルスクール代表)

矢萩邦彦 先生(アルスコンビネーター、知窓学舎塾長、多摩大学大学院客員教授)

池田哲哉 先生(学びの道教育研究所 代表、慶應義塾大学SFC研究員)

鹿又悟 先生(福島大学大学院)

出演者プロフィール

・炭谷俊樹 先生(神戸情報大学院大学学長、ラーンネット・グローバルスクール代表)
アインシュタインに憧れ、物理学者の道を目指すも挫折。経営コンサルティング会社マッキンゼーにて10年間日本企業及び北欧企業のコンサルティングに携わる。新人コンサルタント 採用・研修の責任者も担当。 デンマークの社会や教育、とくに娘が通った幼稚園に感銘したことがきっかけとなり、阪神淡路大震災後の1996年、子どもの個性を活かす探究型のオルタナティブスクール「ラーンネット・グローバルスクール」 を神戸で創設、25年の実践を経て卒業生も社会で活躍している。2010年からは神戸情報大学院大学学長として社会人が社会問題を技術で解決する探究型教育を実践。2019年には「探究コネクト」を立ち上げ、子どもが探究できる学びの場の普及を進めている。著書 『第3の教育』、『ゼロから始める社会起業』『実践 課題解決の新技術』 

・矢萩邦彦 先生(アルスコンビネーター、知窓学舎塾長、多摩大学大学院客員教授)
教育・アート・ジャーナリズムの現場で探究・リベラルアーツ・パラレルキャリアをキーワードに活動し、1つの専門分野では得にくい視点と技術の越境統合を探究するアルスコンビネーター。2万人を超える直接指導経験を活かし「すべての学習に教養と哲学を」をコンセプトに幼児教育・中学受験・フリースクール・中高大学・大学院・社会人教育と全世代の教育現場に関わりながら、住まいデザインから旅のデザインまで多領域で活動している。株式会社スタディオアフタモード代表取締役、知窓学舎塾長、教養の未来研究所所長、他。近編著書『中学受験を考えたときに読む本』『先生、この「問題」教えられますか』(洋泉社)。Voicy『豊かに生きるための教養探究ラジオ』パーソナリティ。

・池田哲哉 先生(学びの道教育研究所 代表、慶應義塾大学SFC研究員)
幼児からコミュニケーション能力、リーダーシップ、コラボの力を高める学びの道教育研究所を運営。研究としては、慶應義塾大学SFC研究員(鈴木寛研究会所属)としてPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)の研究を鈴木寛先生の下行なっている。近年は日本中で実戦が始まっている探究PBLの事例研究を行なっている。鹿児島県屋久島高校、鳥取県米子市立東山中学校、京都市立葵小学校、渋谷区代々木中学校、新渡戸文化中高、三田国際中高などのプロジェクト事例研究や支援を行う。

・鹿又悟 先生(福島大学大学院)
東京都公立小学校で5年間勤務し、福島県公立小学校となる。現在は、現職研修派遣として、福島大学教職大学院へ。総合的な学習の時間を軸として、地域や世界と児童を繋げる学習を実践。主な業績に『地域と世界をつなぐSDGsの教育学』(共著)法政大学出版社,2021年がある。

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