AI時代における小学校外国語教育―他教科コラボの外国語授業づくり

本プログラムは、我々の中にある「小学校外国語教育はかくあるべき」という先入観や固定観念を打ち砕くところからスタートします。AI時代に即した言語教育観・指導観に立ったとき、どんな小学校外国語教育の実践が考えられるのかという命題について、授業実践やワークショップを通して参加者の皆さんと話し合います。英語が苦手な先生方こそ、ぜひ参加していただけたらと思います。

実施日時

2024年9月14日(土)12:50-13:50

プログラム紹介

人工知能(AI)は、日英間に限らず多様な言語間の翻訳を実用的なレベルで実現させたばかりか、これまでネイティブ話者に期待されていた「学習者のお手本提示」の役割までも担えるようになりました。こうなったら、子どもたちが「AIがあるのに、なんで外国語を学ぶのですか?」と問うてくるのは必至です。その問いに正対するには、教師自身が「当然勉強するべきもの」と刷り込まれている自分の言語学習観を疑ってかかる覚悟が必要になります。AI時代においては、もはや、スキル志向型で、かつ「できる・できない」の2軸で学習者に評価・評定を下すようなスタイルの英語教育は、その求心力(悪く言えば強制力)を失うことは間違いありません。早急に、「外国語を学ぶ価値」をスキル習得以外に置くような再定義が必要でしょう。本プログラムでは、近著『ChaChat英語』で提案している、他教科コラボの外国語授業づくりについて、実際の授業を体験してもらうとともに、生成AIやAI翻訳ツールを使いこなして授業案を作ってみるワークショップを実施します。

登壇者

  • 成田潤也 様(厚木市立鳶尾小学校総括教諭/『ChaChat英語』著者)

参加者へのメッセージ

後半のワークショップで使用しますので、スマホ・タブレット・PCをご持参ください。可能であれば、事前にいずれかの生成AI(ChatGPT、Copilot、Gemini等)のアカウントを取得して、使えるようにしておいてください(ワークショップ中でも簡単に解説します)。