本県では、子どもたちの「学ぶ力」を狭義の“学力”と自分を高める力等の“意欲”と定義し、子どもたちが学びに対して前のめりになれるような施策の推進にあたり、改めて既存の「観」を問い直すと共に、学校、市町村教委が“ジブンゴト”として“一歩先へ!”取組を進める「自走の実装」を目指してきた。今回は自走化に向けた取組の一つとして「管理職のビジョンと戦略を支援する学校訪問」の第2フェーズについて紹介する。
実施日時
2024年9月14日(土) 12:50 ー 13:50
プログラム紹介
平成24年当時、全国学力・学習状況調査結果が最下位近くであり、その改善が当課に課せられた大きなミッションであり、以後、学校、市町村教委へ次々とオーダーを発すると共に、手厚い支援策を講じ続け、近年結果として徐々に現れてきた。しかし、過保護とも言える支援策が「指示待ち」「型の重視」などにつながり、子どもたちに求めている自己調整の力と相反する受動の姿勢を生み出してしまった。
前教育長時代に、個々の子どもが自分の中で“夢”を育みながら、それに挑戦する経験を通して、自分を高める力を養う「夢育」を大きく打ち出し、当課においても学校現場における「やらされ感」からの脱却を目指し、既存の諸々の「観」を改めて問い直すと共に、子どもたちが「自己決定できる場」が提供できるような授業づくりの推進に取り組んできた。
今回は、コロナ禍でスタートした「管理職のビジョンと戦略を支援する学校訪問」を、今年度第2フェーズとして展開した背景等を中心に、学校、市町村教委が“ジブンゴト”として“一歩先へ!”取組を進める「自走の実装」に向け、県教委として何をしてきたのか、そしてどこを目指しているのかについて発表する。
登壇者
- 苅田直樹 様(岡山県教育庁義務教育課課長)
- 江尻寛正 様(岡山県教育庁義務教育課学力向上対策班総括副参事)
- 萩原透 様(岡山県教育庁義務教育課学力向上対策班指導主事(副参事))
参加者へのメッセージ
服務監督権を有していない県教委が、学校、市町村教委の「自走の実装」を目指し、どのようにして納得解が得られるよう施策や取組を進めてきたかを紹介します。新たなアイディアにつながるヒントを得ることができたらと思っています。