これまでの研究で、ディクトグロスとリテリングを組み合わせた効果を探るものがないため、2つを組み合わることに焦点を当てた研究実践です。協働的ディクトグロスと個別リテリングの英語力向上への寄与を理論などを交えてご紹介します。その後、実際に授業で用いたプリントを用いて模擬授業をします。そのなかで、授業で活用したotterなども体験してみてください。
実施日時
2024年9月15日(月・祝) 14:30 ー 15:30
プログラム紹介
2025年4月より、筑波大学の内地留学研究生として、ディクトグロスとリテリングを組み合わせた指導法の「聞く力」と「話す力」に与える影響を調べています。ディクトグロスは個人で聞き取った後、グループでの協働的な活動へ移行します。個別のリテリングは、ルーブリックを用いて、本文再生はもちろん、初見の文章にも取り組ませました。予備調査や検証授業で用いた授業プリントや事前事後テストを実際に体験してもらいながら説明・紹介しますので、その発表を楽しんでもらえたらと思います。活用したChatGPTやアプリのotter, nottaについても紹介していきます。ディクトグロスやリテリングを、授業で実施したことがない先生方だけでなく、既に授業内で実施している先生方の参考にもなれば嬉しいです。
登壇者
山田拓也 先生(筑波大学人文社会ビジネス科学学術院人文社会科学研究群 M 人文学学位プログラム英語教育学サブプログラム 研究生 / 茨城県立日立北高等学校 英語科教諭 )
参加者へのメッセージ
協働的Dictoglossと個別Retellingは、教員にとっても生徒にとっても負担の大きい活動です。ですが、その分実施後に得られるものは大きいです。皆さんにも、実際に生徒が受けた授業を体験していただくことができます。高校の学習指導要領では、4技能を統合的に育成することが求められており、そのためにタスクに基づく言語教育が推奨され、言語形式と意味処理の統合を促すこれら2つの活動が望ましいと言われています。ChatGPT、otter, nottaについても活用方法をお伝えします。個人的に、授業実践や英語教育についてお話もできればうれしいです。お気軽にお越しください。