身体で育むコミュニケーションー自己から他者へ、社会へ繋がる学びー

大阪府茨木市にある追手門学院高校「表現コミュニケーションコース」では、身体をいっぱいにつかった「表現」の授業を展開しています。コミュニケーションの資本となる「ひらかれた身体」をどのように育んでいるのか、表現の授業を通じて自己理解・他者理解をどのように深めていくのか、実際の授業の様子や生徒の言葉をご紹介します。これからの時代に必要なコミュニケーション教育について、探っていきましょう。

実施日時

2022年8月7日(日) 16:00 – 17:00

プログラム紹介

表現コミュニケーションコースは、大阪府にある追手門学院高校に2014年に創設され、2022年で8年目を迎えます。普通科のカリキュラムに週8時間「表現」の時間を組み込み、演劇やダンスの表現活動を通して、人と人とを繋ぐことができる人材育成を目指しています。
私たちの考える「コミュニケーション」は、自分を主張するだけでなく他者の意見を受け取ることも含め、言葉を超えたノンバーバルでの交流を目標としています。従って、自分の考えや感じたことを素直に表現する力だけでなく、言葉にならない相手の気持ちを相手の文脈や身体の様子から読み取って、言葉の先にある本意を理解しようとする力も育成しています。
3年間のプログラムは、自分を深く掘り下げ自己を確立させる段階から、少しずつ他者に意識を広げ、最終的に社会を自分の延長として捉えられるよう、自己ー他者ー社会の流れを軸に考えられています。まずは「自分」の身体や心の変化に意識的になることから始め、心と身体を繋ぎ、自分の意見を素直に発信できる身体を養います。言葉にならない相手の気持ちを想像できるよう、他者の身体から生まれる感覚を共有する経験を重ね、自己の感覚を拡げるとともに、他者視点で考えられる身体を育みます。また年に一度、学びの集大成として発表の機会を設け、自分をテーマに作品を創り上演する「自画像公演」、他者と協働する「ダンス公演」、3年時は第一線で活躍するプロのアーティストを招き「卒業公演」を実施し、表現活動を通じて違いを生かしあい他者と協働できるスキルを養っています。

HP:https://otemon-course-hyogen.jimdofree.com/

登壇者

  • 福岡小百合 先生(追手門学院中高等学校 表現コミュニケーションコース 表現科主任)
  • 岡市悠暉 先生(追手門学院中高等学校 表現コミュニケーションコース 教諭)
  • 神谷彩 先生(追手門学院中高等学校 表現コミュニケーションコース 教諭)
  • 神永真美 先生(追手門学院中高等学校 表現コミュニケーションコース 教諭)
  • 馬場祐之介 先生(追手門学院中高等学校 表現コミュニケーションコース 教諭)

参加者へのメッセージ

生徒と話していると、多くの子どもたちが抱える不安は友達や大人との関係の中にあります。しかし、学校では「人との関わり方」については教えてくれる時間はありません。人との関わりが希薄化する現代において、多様な人と出会える学校は「コミュニケーション」を学ぶ絶好の場です。これまでの実践から、ひらかれた身体を育てることが心の解放へと繋がり、人との距離を縮める一助となるのではないかと考えるようになりました。
人と繋がり、よりよく生きていくために必要な「コミュニケーション教育」について、参加者の皆様と一緒に考える時間にしたいと考えております!ぜひお越しください。