「総合的な学習の時間×探究学習×キャリア教育」-学校教育における探究学習の可能性を“探究”する-

【前半】
兵庫教育大学附属中学校が取り組んでいる「キャリア探究総合」の具体的な取り組みと理念について
【後半】
探究学習の可能性について“探究”するための語らい

学校現場に探究を広めるためには?探究は本当に学校教育を変える力をもっているのか?探究が学校と地域の結び目として機能する意味とは?質疑応答を兼ねながら、先に述べたような問いについてもみなさんとお話しできればと思っています。

実施日時

2022年8月7日(日) 14:40 – 15:40

プログラム紹介

 学校教育活動の主軸として「探究学習」の在り方が問われている今,私たちが見定めなければならないのは,“探究”という営みに学校教育がもつ文脈をどれほど変化させる力があるかどうかです。それは,既存の学習環境や教員や生徒との関係,これから求められる資質・能力についての再考ということになるでしょう。
 そこで本校では「キャリア探究総合」という学習活動を通して,学校教育における探究学習の可能性について“探究”し続けています。この学習には「社会に生きるホンモノの大人たちと一緒に,現実社会における課題の改善やそれに向けた資質・能力の向上を図りながら行われる“子どもも大人も共に学ぶ探究的な学び”の実践」という理念があり,お呼びしている講師の方々には「一方的に何かを教えていただくのではなく,今ご自身の立場で感じている課題や中学生と一緒に考えたいことを教材にして生徒と一緒に学びを深めていただきたい」とお願いしています。共に悩み,考え,何かを切り拓く(創り上げていく)過程そのものに一番の価値を置き,そこからの学びを大切にすることで,生徒と教員の学習観の変容や関係性の見直しを促すこと,加えて,地域と学校がより有機的に結びつくことで広がり深まる”学び”そのものにやりがいや楽しさを感じることをねらいとしています。
 探究学習に身を浸すほどに,教員は,領域横断的な思考や生徒が気づいていない学びに気づかせる力が育まれていきます。そして,そうした資質・能力を育んで変容していく大人の姿自体が“カリキュラム”として機能し,生徒の学習観を揺さぶり,“学び”の捉え方を変容させていきます。昨年度は数々の先生方のご縁を頼りに全13講座を開講しました。お集まりのみなさんと共に学校教育活動における探究活動の在り方ついて“探究”できればと思っております。

登壇者

  • 藤春竜也 先生(兵庫教育大学附属中学校)
  • 堂本佳樹 先生(兵庫教育大学附属中学校)
  • 小幡七海 様(外部講師代表(一般社団法人Laughter))

参加者へのメッセージ

探究という営みにおいて、人はわからないものや理解できないことに身をさらされながら、絶えず方向感覚を保とうと右往左往せざるを得なくなります。そうした状況のなかで視野がゆさぶられ、これまで見過ごしてきた重要な学びに気づくきっかけを得ることができます。それは生徒も教員も同じことです。探究という言葉になぜか惹かれている方、興味はないけど何となく気になる方、一緒に探究について“探究”してみませんか?