次代を生きる生徒の主体性支援 〜英語授業とカウンセリングを通して〜

主体的 (自律) とは何か。それを定義することから始めた地方の一教員の実践発表です。卒業後は教員の手を離れて生きていく生徒達。絶えず常識がアップデートされ,正解ではなく最適解を求めていくことが求められる次代において,英語の授業やテスト,評価を通じて自分で自分自身を高められる自律した学習者を育てるにはどうしたら良いか。そのためのArtとScienceの交差点を考えるプログラムにしたいと思っています。

実施日時

2024年9月15日(日) 12:50 – 13:50

プログラム紹介

新学習指導要領では評価の項目・実施方法が大きく変化した。今年度で小・中・高全ての学年で実施されることとなり,新学習指導要領に対応した共通テストも行われる。しかしながら,今日に至るまで観点別評価それ自体や,評価方法に対する議論は熱を帯び続けている。新3観点の中でもとりわけ「主体的に学習に取り組む態度」の解釈や評価方法は幅広く,全国で悩みを抱える先生方の声を多く聞いてきた。私自身も実践に試行錯誤する中で,主体的で自律した学習者を育てるために行なった実践を本プログラムで発表する。具体的には,パフォーマンステストを単元の終わりに設定し,単元終了時に教師が期待する姿を説明する。生徒は生徒自身が望む姿を書き留めた振り返りシートにパフォーマンステストまでの過程で随時学習に対する姿勢を振り返る。パフォーマンステスト実施後,振り返りシートを教師と生徒で見返しながら各生徒と1対1でカウンセリングを行う。「粘り強さ」と「自己調整力」がどのくらい身についたか,また,その後の生徒の学習改善や教師の指導改善のためにできることを互いに話し合うことを通して得たことについてお話ししたい。

登壇者

  • 金子祐太郎 様(新潟第一中学・高等学校 英語科 教諭)

参加者へのメッセージ

私自身も正解が分からず,日々悩みながら子ども達と対峙しています。一緒に本プログラムのテーマについて考えていただけるような時間にしたいと思っていますので,多くの方々にご参加いただけたら幸いです。