AI共創ラーニングによって実現する個別最適&共創の学びと参加型社会

機能価値、自己生成価値、他者触発価値の3つの活動価値を考える。機能価値は組織や社会が求める外的生産性であり、自己生成価値は、自分が生きる意味を生成する内的生産性である。内的生産性と外的生産性との間を行き来する中で、相互に触発され、個と全体とが重ね合わさっていく。このときに必要となるのが、他者触発価値である。AIによって可能になる新しい個別最適と協働の学びのデザインを提案し、実践事例を紹介する。

実施日時

2024年9月15日(日) 14:20 ー 15:20

プログラム紹介

教育と社会とテクノロジーは三位一体の構造である。そのため、テクノロジーの発展により、教育と社会の構造が根底から転換することが歴史の中で繰り返されてきた。

印刷や放送といった技術は、発信元が特権化されているため、中央の考えを周辺まで行きわたらせるために活用されてきた。検定教科書による一斉講義は、その一部だ。

インターネットの登場により、誰もが情報発信できるようになると、カーンアカデミーやMOOCsといった動画講義サイトや教育Youtuberなどが登場した。教師が学びの伴走者になる「反転授業」が登場した。しかし、教育カリキュラムが固定されていれば、学ぶべきことは定められており、学習者が学びたいことを学びたいように学べないことも分かってきた。

生成AIの登場によって、学習者は、自分のやりたいことを実現するために学ぶことが可能になった。個別最適の学びが可能になり、お互いから学び合う共創の学びが意味を持つようになる。これは、一人ひとりの想いから社会を形成する参加型社会における学びのデザインである。この学びのデザインを「AI共創ラーニング」と名づけ、実践事例を具体的に発表する。

登壇者

  • 田原真人 様(一般社団法人参加型社会学会理事)

参加者へのメッセージ

学習者中心デザインにおける生成AI活用のグランドデザインと実践事例をお話しします。