生徒も教員も”WIN‐WINの部活動”を目指して ~部活の完全外注への取組み~

本校が2020年度から取り組んだ「部活の完全外注への取組み」について、その特徴やうまくいった点だけでなく、うまくいかなかった点なども含めて、全てオープンソースにしています。

実施日時

2023年8月19日(土) 12:50 – 14:00

プログラム紹介

部活動の運営が「顧問の熱意」に依存しており、持続性がない。
本校では学校全体でマネジメントし、顧問就任が「選択可能」である部活動運営の構築を目指している。
αテストとして2020年度は2つの部(高校サッカー、中高卓球)で導入。指導員のみの引率で日曜日の練習試合を含む校外活動が可能になり、教員の日曜出勤の回数が大幅に減少。βテストとして2021年度は高校サッカー部と中高卓球部の保護者から指導員費用を徴収し、また新規に中学サッカー部、中学野球部には指導員制度を導入して適用する部を拡大。
現在、本スキームを適用している部は5つあるが、顧問の働き方は劇的に変わった。時間的余裕だけでなく、精神的な負担の軽減にもつながり、授業づくりや学級運営、具体的には生徒や保護者面談の時間の確保、教員が職員室にいることによる生徒教員間のコミュニケーション場面の増加など、様々な点で効果を見せている。
この取り組みを通して教員、生徒、保護者ひいては日本社会がずっと抱いてきた「学校の当たり前」を問い直す機会となっている。
「部活動とは何か?」「これからの学校はどうあるべきか?」を考えていきたいと思っている。

登壇者

  • 日野田昌士 様(総務統括部長 教頭)
  • 髙橋孝介 様(高校生徒会顧問、国際教育部長)

参加者へのメッセージ

部活への考え方は、今後の教育の在り方、方向性にも関係すると思っています。
「社会の変化によって教育を変えるのか」「教育を変えることによって社会を変えるのか」是非、皆さんで考えたいと思っています。