チームフローを起こす学習集団作りを体験する

「私たちの抱えるほとんどの問題は対人関係の問題」で、「教師の果たす役割とは、…共同体感覚を高め、勇気づけること」と、アドラーは言いました。この人間関係において最高のパフォーマンスを引き出せるのがチームフロー。この実現を目指して活動するなら、抱える諸問題が解決するだけでなく、後の社会においても成功が期待できるはずです。今回は、そこに向けた分析、チーム作り、そして、学習活動を体験し話し合います。

実施日時

2024年9月14日(土)15:50-17:00

プログラム紹介

欧米で定番の教育書を翻訳し、10数年にわたって、300以上の協同学習の学習方略を研究、100種以上を公立の中学校で実践検証してきました。やり方は、子どもに学ぶことも多いです。
いつも通り対話による学びを実践している時、私の教科が得意な子が、今日は黙っています。訳を聞くと「私が答を言うとみんな『はい、正解』で終わってしまい、私の勉強にならないんです。助け合いながら、みんなの答を聞きたいと班で相談、やり方変えてみたんです。違った答えは発見になり、間違った答は、見方、やり方、考え方の違いに気づきます。この方が面白いし、ずっと深い。みんながそれぞれに役に立つ場面が作れると思ったんです。」この生徒の声に確信が持てました。
これを全ての班で実現できるように、全員が参加できる心理的に安全な集団作りに始まり、自己犠牲とならない他者貢献できる人間関係作りで、学習のチームフローを目指す。
それほど難しい仕組みではありません。ワークショップでは、そこに至る3つの過程を実際の授業動画を見て、活動を体験しながら話し合いができたらと思っています。参加の方々もそれぞれに変化を体験できたらありがたいと思っております。

登壇者

  • 最首昌和 様(前公立中学校教諭・日本協同教育学会会員)

参加者へのメッセージ

対話を成功させるには、よりふさわしいチーム作りが必要です。それは、他者貢献で得意を見つけ、信頼と団結を勝ち取ると言う方法です。簡単な手順と活動で最高のチーム状態チームフローが実現できます。そんな感動を味わい、喜びを伝えてもらいたいです。