「人生100年時代」を「生きる力」の育み方~ 『16歳からのライフ・シフト』刊行記念プログラム~

私たちの人生は大きく変わっています。
20歳前後まで教育を受け、65歳まで働き、その後は引退して余生を楽しむ――。前世代型の人生設計は、100歳まで生きる「人生100年時代」においては成り立たなくなっています。長い人生においては、学び・仕事・遊びのバランスをとりつつ、柔軟に人生を組み立てていく必要があります。これからを生きる子どもたちには、より一層新しい時代の人生設計が必要なのです。『16歳からのライフ・シフト』(東洋経済新報社刊)の刊行を記念し、学校教育における「人生100年時代」を「生きる力」の育み方について議論します。

実施日時

2023年8月20日(日) 10:30 – 11:40

プログラム紹介

日本では、16歳の子どもの半数が107歳まで生きると言われています。
今までの人生80年モデルよりも20年以上も人生が延びると、できる限り健康に過ごし、より長く働くことが求められます。
例えば自分をすり減らすような仕事の仕方を避ける、新たなステージに向けて学びなおす、適度に休息を取るなど、バランスよく時間を再配分していくことが必要となります。そうした生き方を可能にする新しいモデルが「マルチステージ型の人生」です。技術革新が急速に進む中、変化を経験する機会も増えます。主体的に学び直すことで人生の選択肢を持ち、様々な移行を経験する人生、それが「人生100年時代」なのです。
本講演では、人生100年時代の新しい教育を推進する先生方、担当編集と監修者を迎え、「新しい人生設計のモデル」、「選択肢の多様性」、「お金との向き合い方」、「パートナーシップの在り方」など、これから生徒達が「幸福で希望ある長い人生」を送るために、学校教育にできることは何かを議論します。是非ご参加いただく皆様も一緒に考えていただければ幸いです。

登壇者

  • 木村裕美 先生(みらい家庭科ラボ共同代表/元都立高校教諭)
  • 齋藤亮次 先生(公文国際学園中等部・高等部教諭/ブランド分析室)
  • 安居長敏 先生(ドルトン東京学園中等部・高等部 校長)
  • 矢作知子(株式会社東洋経済新報社『16歳からのライフ・シフト』担当編集)

モデレーター

  • 宮田純也(未来の先生フォーラム2023実行委員長、 『16歳からのライフ・シフト』 監修)

参加者へのメッセージ

『16歳からのライフシフト』は、偏差値の良い高校、大学、そして企業に入ることを目的とした教育をする結果、
子どもたちが十分にキャリアや人生と向き合う時間が取れないまま社会に出てしまう、という先生方の問題意識からスタートした書籍です。
同じような問題意識をお持ちの先生方、「自分自身で人生のオーナーシップを持てる人に育てたい」と願う保護者の皆さまなど、多くの方にご参加いただきたいと思っております。