新型コロナはもちろんのこと、全ての児童に対して「学びを止めないこと、学習保障」が求められています。一方で、多忙な学校現場で限られたスタッフや時間の中で、効率的な運営、持続可能な取組であることも大切です。それらの両立を目指した本校の取組、それを経て教育活動の質的向上や自走する職員集団を生み出したことについてお話しします。
実施日時
2023年8月20日(日)12:50-14:00
プログラム紹介
本校では令和4年度に新型コロナウイルス感染症による臨時休業や学年閉鎖を経験した。また、臨時休業や学年閉鎖が明けても、断続的に濃厚接触者が現れ、学校で学ぶ児童と自宅で学ぶ児童に分かれることが常態化することとなった。そこで、本校では、「児童の学びを止めないこと」を目的として、オンライン授業やハイブリッド授業を実施した。一定の質を確保するために、「授業のモデルづくり」「モデルの実行に必要なアプリ及び技術の洗い出し」等に取り組んだ。また、職員の負担が過度なものにならないための工夫も行った。 これらの取組を生かした派生的な取組も生まれた。他校との合同外国語授業や県外の指導者による課外部活動のオンラインレッスン等である。本校は、へき地の小規模校であるが、ICTを活用することで地理的なハンデを克服してきた。逆に小規模校の利点を生かし、職員が情報交換を密に行い互いの実践の質を高め、他の教育活動の質的向上も図ることができた。 本校の取組を紹介することで「学びを止めない」ことや教育活動の質的向上と働き方改革の両立という、どの学校も抱えるテーマについて、ヒントになれば幸いである。
登壇者
杉山一郎 様(十日町市立馬場小学校 教頭)
参加者へのメッセージ
「どのようなオンライン授業やハイブリッド授業を行うか?」「そのためにどのような研修を行うか?(研修のターゲットを定める)」「本校の行うオンライン授業やハイブリッド授業のデザイン・ランゲージをどう揃えるか?」など、本校が通ってきたプロセスを追体験していただきます。そして、プログラムが終わった時には、皆さんの学校でどのように体制づくりを進めていくのか、具体的なロードマップが完成します。先生方からもご意見をいただき、私自身の取組もさらにブラッシュ・アップしていきたいと思います。ぜひ、お越しください。