「IB歴史」の「指導の手引き」において「どの出来事が歴史的に重要かを、決めるのは誰か。」という問いが示されています(国際バカロレア機構,2017,p.9)。歴史を叙述する人によって「重要」だと捉える歴史的な出来事は異なる可能性があります。問いについて考えたりディスカッションを通して「IB歴史」の授業の一部を体験していただくプログラムとなっています。
実施日時
2025年9月14日(日) 14:30 ー 15:30
プログラム紹介
参加者の皆様にワークショップ形式で「IB歴史」の授業を体験していただきます。プログラムの概要は以下の通りです。
・登壇者が流れを説明
・4人程度のグループを編成
・グループで問いに対してディスカッション
・ランキング形式で問いに対する結論を発表
・質疑応答によって内容を深める
暗記科目と揶揄されることもある歴史科目ですが、「考え」なければ結論を導けない問いだと思います。深い学びが重視される現在において、教師が「これは重要だ!」と語る授業は少ないと思います。しかし、教科書では「重要」語句が太字で示されています。その太字はなぜ強調され、だれにとって「重要」なのでしょうか?どの出来事が歴史的に重要だと、「だれが」決めるのでしょうか?
登壇者
芝 健司 先生(神奈川県立磯子工業高等学校)
参加者へのメッセージ
フェイクニュースや歴史修正主義が跋扈するようになり、(歴史的)事実とは何かを捉えることが複雑かつ困難になってきています。自らの身体性やポジショナリティも歴史的出来事を「重要」だと判断する際に影響を与えることになります。歴史という学問の特性について、皆様と一緒に理解を深めていけると幸いです。