クラス経営と学びのデザイン – ペーパーレス実践と生成AIの第一歩

3年間のペーパーレスHR運営、数学のブレンド型授業、教科会改革、生成AI活用などを統合した実践報告です。記述力指導や非同期支援、進路面談の質の高め方など、教員の関わり方を再設計した具体的な事例をお伝えします。

実施日時

2024年9月15日(月・祝) 16:00 ー 17:00

プログラム紹介

本プログラムでは、ペーパーレスによるHR運営と授業改善、そして生成AIの段階的導入を通じた、3年間にわたる教育実践を紹介します。HR運営では、日々の連絡、面談調整、進路資料管理、キャリアパスポート等をすべてデジタル化し、生徒との情報共有や記録の効率化を図ってきました。数学の授業では、スライド配信と個別プリントによるブレンド型授業を土台に、全員分の記述答案添削を通じて、最難関大学の入試にも対応できる記述力の育成に取り組みました。また、教科会の運営もGoogle Chatを活用して改善し、組織的な情報共有の質とスピードを高めてきました。さらに、画像生成AIを使った防災探究や、生成AIによる時間設計の実践など、生徒の日常に寄り添う形でのAI活用にも挑戦しています。これら多様な実践を通じて、教員として何を支え、何を手放すべきだったのかを振り返りながら、現場に無理なく取り入れられる教育のアップデートの方法を共有します。

登壇者

宮城島雅史 先生(静岡県立藤枝東高等学校教諭、Google認定イノベーター )

参加者へのメッセージ

ICTや生成AIに関心はありつつも、何から始めればよいか迷っている方へ。3年間の実践の中で、連絡・記録・面談といった日常業務をデジタル化し、生徒一人ひとりの指導にしっかり向き合う時間を確保してきました。Google認定イノベーターとして、また担任、授業者、教科主任として、常に現場に根ざした実践を重ねてきました。日々の改善が指導の質をどのように変えていくのか、そのヒントをお伝えします。