日本の体育授業を一歩進める「FunCan体育実践」

FunCan体育は、「楽しい」と「できる」のサイクルを意図的に回すことで、子どもたちの主体性と成長を引き出す実践です。本講演では、スモールステップ・余白・フィードバックの三本柱を軸に、理論的な背景と具体的な授業実践の両面からアプローチを紹介し、日本の体育授業を一歩前に進めるヒントをお届けします。

実施日時

2025年9月14日(日) 10:30 ー 11:30

プログラム紹介

本講演では、「楽しい」と「できる」のサイクルを回すFunCan体育実践、2年生のマット遊び「Mat Boot Camp Tour」を紹介します 。日本の体育授業が抱える、体育嫌いの増加や意欲の二極化の課題に対し、技能差に関わらず没頭できる授業デザインを目指しました 。特に、苦手な活動には主体的に取り組めない本校児童の実態を踏まえ、一人ひとりが主体的に学びを深められるよう工夫を凝らしています。
単元は9時間扱いとし、「習得→活用→探究」の学習過程を3部構成でデザインしました。第1部(1-3時間目)では、6つの多様な場での活動を通じて、基本的な「型」や学び方を習得し、「回転数」を高めることを重視します。続く第2部(4-6時間目)では、「コツ」を見つけ、技能の習得を図ります。そして最終の第3部(7-9時間目)では、「レベルアップ」「面白く」「美しく」の3つの軸からより創造的で発展的な活動に取り組みます。
この単元は、実践の3本柱である「スモールステップ」「余白」「フィードバック」を軸に設計されています 。子どもたちは自らの活動に没頭し、技能を向上させ、体育への肯定的な態度を育んでいきます。

登壇者

林田 仁志先生(学校法人SOLAN学園 瀬戸SOLAN学園初等中等部教諭)

参加者へのメッセージ

「体育って、好きな子と苦手な子の差が大きくて…」そんな悩みを抱えていませんか?
この講演では、子どもたち全員が“楽しい”から自然と“できる”へと進んでいく、FunCan体育の授業デザインを、理論と実践の両面から具体的にお届けします。

体育の授業が、もっと誰にとっても前向きな時間になる。その一歩を一緒に踏み出してみませんか?
体育に関心のある先生はもちろん、これからの授業づくりに悩んでいる先生方にこそ、ぜひ聞いていただきたい講演です。