中高におけるこれからの授業づくりを考える

実施日時

2024年9月14日(土) 14:20-15:20
場所:センテナリオホール

登壇者

  • 田中茂範先生(慶應義塾大学名誉教授、PEN言語教育サービス代表)
  • 池谷陽平先生(追手門学院中・高等学校/探究Driver(探究科主任)
  • 田中理沙先生(かえつ有明中・高等学校 教諭)
  • 齋藤亮次先生(公文国際学園中等部・高等部教諭)

講師紹介

田中茂範先生
コロンビア大学大学院で勉強し、教育学博士号を取得した。図書館には、John Deweyの40冊を超える書籍と200本に近い論文がアーカイブに残されていた。探究学習やアクティブラーニングの祖とされるDeweyの考え方をそれなりに学び、約35年間大学でいろいろな授業を担当したが、主たる関心は「探究学習」あるいは「プロジェクト学習」であった。大学でも約30年間の間、プロジェクト学習(project-based learning)を実践し、独自の方法論を編み出している。現在は、いくつかの高校でSDGsを主題にしたプロジェクト学習の推進を行っている。

池谷陽平先生
大阪府立高等学校(府立箕面高等学校)で8年間勤務。公立高校での経験を経て、教育の本質を追求することを決意。2020年に追手門学院中・高等学校において「探究科」を立ち上げ、「総合的な学習の時間・探究の時間」を各学年に2単位設定し、独自のプログラムを開発中。学校を楽しく豊かで創造的な場にし、やる気を育む教育をめざす。また、先生がチームで働く環境作りにも力を入れている。

田中理沙先生
9年の海外経験を持つ帰国生。自身の帰国時の経験から、日本の教育に違和感を感じ、私立かえつ有明中・高等学校で教員に。同校オリジナル科目サイエンス科、プロジェクト科において、生徒のワクワク感を大切にしながら、思考力・表現力育成のためのスキルやマインドを育成するための授業を目指す。2018年には東京学芸大学教職大学院教育実践創成専攻で現学習指導要領と国際バカロレアのTOKの趣旨を踏まえた授業づくりに関する研究に取り組んだ。2019年にマサチューセッツ工科大学で開催された” Introduction to the Compassionate Systems Framework in Schools”ワークショップに参加し、システム思考教育やSELと出会う。2023-2024年にはEmory大学のSEE Learning Facilitator Certification Courseを受講。「ピア・フィードバック」新評論(2021)、「学びの中心はやっぱり生徒だ!: 『個別化された学び』と『思考の習慣』」新評論 (2023)、「もし友だちがロボットだったら?: 哲学する教室のつくりかた 30の授業プラン」 晶文社 (2023) 共同翻訳。

齋藤亮次先生
早稲田大学教育総合研究所特別研究員、厚労省公認キャリアコンサルタント。キャリア教育としての地理教育や探究学習、アントレプレナーシップ教育などに取り組む。ジェネレーターとして数々のプロジェクトに参画し「SDGsを漫画で学べるトイレットペーパー」で日本トイレ大賞2021を受賞。共著に『SCHOOL SHIFT』(明治図書)、『16歳からのライフ・シフト』(東洋経済新報社、編集協力)、『地理教育フィールドワーク実践論』 (学文社、日本地理教育学会・出版文化賞受賞)、『あたらしい地理総合』(二宮書店)など。