なんとなく気になるもの・こと・ひとをあてもなく追いかけ、立ち止まってばかりで少ししか進まない歩き方をすると、観察する「感度」が上がるのでFeel度Walkと呼びます。次第に好奇心のフタを閉じ始めている中高生に対してFeel度Walkを実施することで、探究心の基盤となる発見力が自分に備わっていることを再認識させ、自分なりの表現を臆せずするようになることを実際の事例に基づいて考察します。
実施日時
2023年8月19日(土) 10:30 – 11:40
プログラム紹介
幼児や小学校中学年ぐらいまでは好奇心を素直に発揮します。ところが他者比較や同調圧力が強まる中学・高校段階になると素の思いを閉ざすようになります。このような状態では、あらかじめ決まった正解はなく、見えないなりゆきを追いかけざるを得ない「探究」を面白がることは難しいでしょう。そこで、生徒たちの探究心を開き、自分なりの発見や思いつきをベースに発想し、表現する面白さを知るために行うのが日々のFeel度Walkです。今回取り上げるのは、探究コースを設置した私立中学・高校、不登校特例校の公立中学校、進学校として知られる公立高校という、背景の異なる学校での実践例です。それぞれの現場において、Feel度Walkをどのように行い、そのプロセスで生徒にどのような変化や成長が見られたのかを報告します。観察力や思考力という認知的側面はもちろんのこと、自分を認め、他者を認め、コラボレーションし、コミュニケーションする態度を育てるFeel度Walkの可能性を知る機会になるでしょう。
登壇者
- 市川 力 様(一般社団法人みつかる+わかる代表理事)
- 伊藤 恵子 様(ジェネレーター【元小学校教員】、学やどり代表)
- 尾崎 正靖 様(サレジアン国際学園中学校高等学校)
- 杉浦 碧 様(名古屋市キャリアサポート事業 キャリアナビゲーター)
- 藤井 智子 様(岐阜市立草潤中学校)
参加者へのメッセージ
実施と参加のハードルが極めて低いにもかかわらず、生徒も教師もイキイキとワクワクを取り戻し、発見を面白がり、愛であう気持ちになってしまうのがFeel度Walkです。探究する学びのやり方がわからない、難しい、どう伴走したらよいか悩んでいる、と思っている方はぜひご参加を!どんなものでも面白がるモノノミカタから探究は始まるというイメージがきっとつかめると思います。