自由があれば、どの子も学べる? 見取りと介入から考える自由進度学習のデザイン

やってみたけど、これでいいの…?自由にしたはずなのに、なぜかうまくいかない…。自由進度学習にチャレンジしたい。でも、どうすればいいのか不安——。そんな迷いや戸惑いを抱える方のヒントになればと思っています。3年間の試行錯誤の中で見えてきた「自由進度がうまくいく要素」を、“なぜ”の視点から整理してお伝えします。どの子も「学びやすい」と感じられる授業づくりを、一緒に考えてみませんか?

実施日時

2025年9月15日(日) 14:30 ー 15:30

プログラム紹介

  1. なぜ、いま自由進度学習なのか?
    自由進度学習は、多様な教室で子どもの学びを支えるための方法である。RTIモデルに基づき、第1層支援=自己調整の仕組みを中心に授業を設計する。
  2. 自分で学べるを目指す前に ― 「きいていい空間」づくりからはじめる
    子どもが自己調整しながら学ぶには、「安心して頼れる・聞き合える関係性」が土台となる。
    援助要請に重点を置き、“きいていい空間”を第1フェーズとしてつくる。
  3. 何に介入するか、どう介入するか ― 4ステップで効果的に関わる
    自由進度は放任ではない。子どもの状態を見える化し、適切な支援=介入を行う。4ステップに分けた関わりで、主体性を損なわずに支援する。
  4. 何を見るか、なぜ見るか ― 見取る力が、支援の質を決める
    「どんな学び手を育てたいか」という軸を持つことで、必要な支援が見えてくる。見取りの力こそ、支援の質を左右する。
  5. まとめ ― 学びやすい空間をつくるために
    自由進度学習は「仕組み」と「支援」の掛け算。見える化・関係づくり・見取り・介入の連動が、自由な学びの場を支える鍵となる。

登壇者

新井雅人 先生(箕面市立とどろみの森学園 教諭)

参加者へのメッセージ

こんな人におすすめ!
●自由進度学習に興味はあるけれど、どう始めたらいいか迷っている方
●「自由にしたのに、なぜかうまくいかない…」と実践で壁を感じている方
●子どもたちの姿を見取りながら、適切な支援・介入のあり方を考えたい方