AIによって「正しく訳す」だけなら人の力がいらない時代が近づいている今、英語教育の意義はどこにあるのでしょうか。ただ英語を覚えるのではなく、英語を通して物事の本質を深く考えたり、自己・他者・異文化を深く理解する力を育てること。個々の生徒の成長につながる英語「教育」の側面が、これまでになく重要になってきていると感じます。そんな視点から挑戦した授業実践を、みなさんとシェアしたいと思います。
実施日時
2025年9月15日(月・祝) 16:00 ー 17:00
プログラム紹介
「英語を通して物事の本質を深く考えたり、自分や他者、そして異なる文化を深く理解する力」
そのような力を育てるには、普段自分が当たり前だと思っている考え方や価値観、いわゆる「ステレオタイプ」に気づくことが大切です。そこで昨年度の授業では、高校1年生と一緒に映画『アナと雪の女王』を分析し、登場人物やストーリーの中にどんな思い込みや固定観念があるのかを探りました。同時に歌や名シーンを用いた言語学習も楽しみながら行い、その後、誰もが知る昔話(桃太郎など)を自分たちの視点でリメイクし紙芝居を発表しました。
このような授業を通して、生徒たちが自分の持つ思い込みを問い直したり、新しい見方に出会ったりする姿に触れ、英語の力だけでなく思考力も育てる英語授業の可能性を強く感じました。みなさんとも、このような学びの形について意見を交わせたら嬉しいです。
登壇者
原島 章暢先生(明治大学付属明治高等学校・明治中学校 英語科教諭)
参加者へのメッセージ
「楽しみつつ、英語(ことば)の力がつく授業」
「身近な物事から、本質的な理解にたどりつける授業」
「他者との協同を通して、新しいモノの見方に出会える授業」
こんな授業を生徒たちと作り上げることを目標に、日々授業実践に取り組んでいます。ぜひみなさんにお越しいただき、活発な議論が行えたらと思います。事前にアナ雪を見ておくと、より一層楽しめますよ!